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あるおんなのおとずれ
ひさしぶりのぬくもり
あめだまひとつほうりこんで
こころをいためないこと
だれかがないている
なにもみえない
だいじなものって
ここにあるほんとう
えいえんなんてさ
いったいなにを

こまごまとしたしあわせのようなものたち
うみのあたたかさ なみのかなしさ
さわやかすぎてひびわれてしまったくもみたいな
みちたりたかなしみがあふれたのはそう、
ほしとくもとくらやみのしたのぼくら
なにもかものぞんでいるわけじゃない
うそもまこともすでにのみくだしてしまったよ
いまもなおくりかえすこのくうきょはなんだ
しらないことなどないというかおをしてわらう
なめあうなまぬるいなみだ

からだ
ごみくずだとおもった
いしき
しんでるきぶん
かおり
ひしゃげたまつげ
あまさ
いまださめないほてり
すくい
それすらがすでにごかい

きれい
うしなわれるむすびめ
ためらいあう
みちびくのなら
かえれるのなら
きらいじゃない
とめるちからも
あなたのめには
ふれたてのひら
にじんでしまう

なんにも
ぬれくるう
しゅるりらり
ただねがうのは
ゆううつのすみか
はなびらがかすんで
なんだってわからない
しあわせめいたかんせい
ほんとうにつながっている
しんじることぐらいできるさ

さかなくらげのよる
とおいくにのひかり
つかれきったようなつきが、
どこまでもぼくらは
そんなこえが、とおくひびいた
ゆびさきふれあう
ないたってしあわせだって
それはさみしい?
きみがこわれるおと
なみだのしびれがとれない

このゆびにからむなにか
かろうじてきらきらのなにかをとらえた
このひかりは、どこから
だからなのかもしれない
そうやってわらいあえれば
すきとおるように、いつかひとつに
ふれたい、はじめてそうおもったひと
おこらないで ねぇやさしくなぜて
いたいのならじがいすればいい
それでもきみはすてきというのか

だれかをこのんだことがあるか?
みちゃいけなかったのかよ
なにかをえてだれかをうしなう
からまわり、なにが、そりゃすべて
なまいき
みなれてきたはずの
かんしょく
おかしい
いま、とてもあいたい
なぁこれはなんとよぶべきもの

そこからわらって
それごとこわして
そんなめをしないで
だからみらいを
なきたいぐらいのおおくの
のりこなすあわつぶ
もういちどさむさがくる
かさなるかげろう
ただあいをしめすことだけにむちゅうになる
もっと、ちゃんとやさしくできなかったの

きみはそうしてなくしてしまったのね
これいじょうはのぞむまいさ
どきどきしようとこころみた
いつかこのぶぶんも
いまのぼくにもわかること
もとめていたのはあなたの、
ひとつのかんけつしたまぼろしをみた
どこにもあるすきま
ざいさんとよぶべきほどの
ちぐはぐなあくしゅ